丹沢トレッキングクラブ

丹沢トレッキングクラブ”Tanzawa Trekking Club;TTC”は神奈川県厚木市を本拠地とし、神奈川県央地区の山好き成年男女が集う地域山岳同好会です。

◆北ア 黒部下廊下(黒四ダム-十字峡-阿曽原温泉-祖母谷温泉)山行(2016.10.15(土)-18(火);3泊4日)の写真アルバム、山行記録、山行計画書を掲載。

◆北ア 黒部下廊下(黒四ダム-十字峡-阿曽原温泉-祖母谷温泉)山行(2016.10.15(土)-18(火);3泊4日)の写真アルバム、山行記録、山行計画書を掲載。

写真アルバム 山行記録 山行計画書

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2016.10.15(土)正午前、メンバ9名が10人乗りワゴン車に乗って厚木市を出発し、信濃大町の旅館に前泊。翌早朝、扇沢ターミナルに車を乗り付け、朝一番のトロリ-バスに乗車して、スタ-トポイントとなる黒四ダムサイトに向かった。車は、地元回送サ-ビス業者に依頼し、下山口となる宇奈月温泉トロッコ列車発着駅駐車場に回送してもらうことにした。ダム堰堤下流の木橋で黒部川左岸に渡り、「下の廊下ル-ト」(旧日電歩道)に入った。快晴の空の下、紅葉の最盛期にはまだ少し早い渓谷のほぼ平坦で広いルートを歩いて、内蔵助谷出合を通過。その先は岩壁を削り取った狭い水平道を進む。新越沢出合を過ぎると下の廊下前半の難所「大へツリ」。大へツリは高度感があって、道幅が狭く、所々頭上注意の箇所もある気の抜けない道が続き、崩落したル-トを高巻く木梯子の登降した少し先で、黒部別山谷出合に到着する。この付近は下の廊下で最も遅くまで雪が残り、スノ-ブリッジやスノ-ブロックがあって、通過が困難な場合には、垂直の岩壁に取り付けられた高巻き用の木梯子を登り降りして通過するが、今年は雪解けが速く進み、スリル満点の木梯子を利用せずに、この難所を通過して、川幅がわずか数mに狭まって激流渦巻く白竜峡に到着できた。その後、下の廊下の名勝の十字峡、半月峡、S字峡を経て、九十九折を下り、揺れる東谷吊橋を渡って右岸に出ると仙人谷ダムに達する。ダム堰堤を通って、再び左岸に渡り、標高差約100mを登り返して、約150m下ると、今日のゴール阿曾原温泉小屋に到着。黒四ダムから阿曽原温泉小屋までの18kmに及ぶ難路を9時間余りを要して全員無事に歩き切った。翌朝小雨の中を出発。いきなりの急峻な登りを凌いで水平歩道に入り、大太鼓の難所を通過し、志合谷トンネルを抜けて、さらに水平道を進み、最後は約50分下って、トロッコ列車の終点「欅平駅」に到着し、約1時間の大休止をとってから、約40分歩いた先にある今夜の宿泊先祖母谷温泉に向かった。翌朝、始発のトロッコ列車で宇奈月温泉に出て、回送してもらった車に乗って帰着した。
TTC主催山行として黒部下の廊下山行を実施したのは、2010.10以来、今回が2度目。前回は公共交通利用/夜行2泊3日行程のテント泊であったが、今回は、車を利用しての3泊4日行程の小屋泊まり。本計画は、2年前の2014年10月実施で計画したが、台風襲来により中止。昨年は、前述の黒部別山谷付近の残雪が多く、登山道が開通しないままシ-ズンが終わってしまった。そして、ヤキモキしながら登山道の整備完了の報を待った3年目の今年、3度目の正直で、やっと思いを遂げることができた。

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