丹沢トレッキングクラブ

丹沢トレッキングクラブ”Tanzawa Trekking Club;TTC”は神奈川県厚木市を本拠地とし、神奈川県央地区の山好き成年男女が集う地域山岳同好会です。

◆天城山(万二郎・万三郎岳~天城峠)縦走の写真アルバム、山行記録、山行計画書を掲載。

◆天城山(万二郎・万三郎岳~天城峠)縦走の写真アルバム、山行記録、山行計画書を掲載。

写真アルバム 山行記録 山行計画書

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2016.5.14(土)青空が広がる朝、メンバ17名がマイクロバスに乗車して厚木市を出発。小田原厚木道路、箱根タ-ンパイク、伊豆スカイラインを順調に走り、万二郎・万三郎岳の登山口となる天城高原ゴルフ場駐車場に2時間半足らずで到着。ストレッチ体操を済ませ、万二郎岳の登りに掛かる。新緑の美しい森とアセビの赤い新芽に目を奪われながら登ってゆくと、木々の間から相模湾が見渡せたが、富士山は生憎雲の中だった。大勢の登山者と道を譲りあいながら万二郎岳から、鮮やかな赤紫色のミツバツツジが目立つアセビのトンネルを潜って、天城山の主峰万三郎岳に向かった。お目当ての天城シャクナゲの花は、石楠立辺りからちらほら見え始めたものの、例年に比べ花数がかなり少ない。今年は裏年か?と少々がっかりしながら登ってゆくと、頂上直下に見事に咲くシャクナゲを見つけ、足を止めてしばし鑑賞。登りついた万三郎岳頂上には、昼食を摂る大勢の登山者で賑やかだった。我々は、静かな場所を求めて、30分ほど先の小岳頂上まで移動し、広々とした緑の空間の中でゆったりとランチを楽しんだ。ここから八丁池に至る約3時間は、起伏の少ない鬱蒼としたブナの原生林の森林浴。木肌がすべすべで、触るとヒヤリとするヒメシャラの樹を愛で、蛇がとぐろを巻いた樹形のヘビブナを見学したりしながら、静かな佇まいにミツバツツジの花が艶やかさを添える八丁池畔に2:30PM過ぎに到着し、しばし至福の時を過ごした。ここから、ゴ-ルの旧天城トンネルまでは、まだ向峠と天城峠の2つの峠を越える約2時間半の行程を残していたが、全員元気に歩き通し、マイクロバスが待つ旧天城トンネル入口に5:10PMにゴ-ルイン。ここまでの歩行距離約17.3km、歩行時間6時間35分、行動時間8時間15分、歩行数約32000歩を要し、なかなか侮れない健脚コ-スだった。ところで、天城峠から旧天城トンネルに下る急な坂道で、疲れ切った表情でうずくまっている単独行の若い女性を追い越した。気になって様子を尋ねたところ、かなり疲労困憊の様子。日暮れも迫り、このままでは遭難の恐れもあると判断し、国道まで、我々のマイクロバスに乗せ、路線バスがまだあることを確認したうえで、昭和の森会館近くのバス停まで送り届けた。これから沼津に帰るという女性は、安堵の表情を浮かべ、我々のバスが見えなくなるまで、手を振り続けて謝意を表していた。信頼できる山仲間と一緒に経験を重ね、安全登山に関する技術と知識を学びあい、普段から安全行動最優先で行動しているはずの我々TTCメンバ。しかし、今回の一件は、自分達の体力を過信することなく、単独行を避け、常に余裕のある日程で、安全最優先で行動することの重要さを改めて認識させられた出来事だった。

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