丹沢トレッキングクラブ

丹沢トレッキングクラブ”Tanzawa Trekking Club;TTC”は神奈川県厚木市を本拠地とし、神奈川県央地区の山好き成年男女が集う地域山岳同好会です。

活動

◆陣馬山・景信山・高尾山山行(2013.11.23(土);日帰り)の山行写真アルバム、山行記録、山行計画書を掲載。

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11/23(土)朝、参加メンバ17名がJR高尾駅北口に集合。路線バスに約30分乗車し、陣馬山東側登山口のある終点「陣馬山下」で下車し、爽やかな秋晴れの中、ハイキング開始。約1時間半の登りに汗ばみ始めたころ、陣馬山頂上に到着。頂上から、5合目あたりまで雪を被った富士山と、白銀に輝く南アルプスの山並みが、青空の下にくっきりと見渡せた。今回の山行の目的の一つである景信山山頂茶店でのなめこ汁を味わいながらのタンチタイムもしっかり楽しみ、今を盛りに色づく紅葉を愛でながら、最終目的地の高尾山に到着すると、そこは観光客であふれかえり、登山を楽しむ雰囲気には程遠い。ミシュランの三ツ星評価を得て以来、高尾山はいつ来ても混雑が激しい。団体行動もままならないことから、高尾山山頂で解散とし、各自薬王院からケ-ブル駅を経由して、高尾山口に下山した。ケ-ブル乗り場もリフト乗り場も長蛇の列。ここから歩いても約30分の道のり、多分、全員歩いて下山したようだ。

◆甲州曲岳・黒富士山行(2013.11.17(日);日帰り)の山行写真アルバム、山行記録、山行計画書を掲載。

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2013_1117曲岳・黒富士山行0047

11/17(日)秋晴れの中、16名が3台のマイカ-に分乗し、中央高速道双葉SAスマ-トICから昇仙峡の西を北上して、県営林道「観音峠大野山線」の観音峠先の曲岳登山口(標高1360m)までアクセス。約2km/35分の林道歩きをしなくて済むよう、下山口となる黒富士登山口(同1462m)にも車を配置。登山を開始するといきなり「めまい岩」の岩場となり、山慣れない幾人かのメンバは岩壁の通過に手間取る場面も・・・・ 南南東に富士山、南西に白銀を戴く白根三山、仙丈ヶ岳、鳳凰三山等の南アルプスの峰々、北西に八ヶ岳連峰、北北東間近に金峰山や瑞牆山、西に茅ヶ岳等々と360度の大展望を楽しみながら、山梨百名山の曲岳(1642m)と黒富士(1635m)、そして枡形山(1650m)の3座を踏み、晩秋の山を堪能した。ちなみに、本山域での当クラブ主催山行は初。
奥秩父主稜の南西部に位置するこれら山塊は、約100万年~50万年前の噴火活動で誕生した曲岳・黒富士・太刀岡山とその西側に約20万年前の噴火で誕生した茅ヶ岳・金ヶ岳を合わせ、黒富士火山群に分類されている。それに対し、奥秩父の主要な峰々は、太平洋プレ-トの押し出しによって100万年よりはるか以前に隆起・生成された褶曲山脈であり、両山塊の誕生起源は全く異なっている。また、山梨県の主要な山間部には、クリスタルラインや峰越林道等の名称で知られているように、多くの県営林道が通じ、積雪期を除いて無料で開放されている。これらの林道は、上手に利用すれば、登山口へのアプロ-チが容易になり、登山者にとってありがたい存在である。ただし、これら県営林道は11人乗り以上の自動車(2ナンバ-車)の通行が禁止されているので、くれぐれもル-ル遵守を。

◆滝子山(寂惝尾根コ-ス)山行(2013.11.9(土);日帰り)の山行写真アルバム、山行記録、山行計画書を掲載。

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11/9(土)薄曇りの中、13名がマイカ-3台に分乗。中央本線初狩駅先の桜公園から,急峻な寂惝(ジャクショウ)尾根コ-ス(別名:南稜ル-ト)を滝子山頂上に登り、下山は三丈ノ滝やもちヶ滝等の美しい滝を間近に見ながら変化に富む沢沿いのコ-ス平ツ沢(ズミ沢コ-ス)を、黄金色に染まるカラマツ林や見事なグラデ-ションの紅葉を愛でながら下山。晩秋の静かな山旅を楽しんだ。

滝子山は山梨県大月市にあり、山梨百名山、大月市の秀麗富嶽十二景に選定されている人気の山であり、その山頂に2等三角点が置かれ、その標高は1590m。山頂からの眺めは素晴らしく、南には三ツ峠山の上に富士山が聳え、道志山塊も見渡せる。北には大菩薩の峰々、西には遠く八ヶ岳と南アルプスの峰々が展望できる。滝が連なる滝子沢の源流にあることから滝子山と名づけられた。また、頂稜部が3つのピ-クに分かれていることから、三ツ丸とも呼ばれ、その特徴ある山容は東京都心からでも一目で山座同定できる。3つのピ-クのうち、最高峰は第2峰の1620m。主要な登山コ-スは東西南北から4コ-スある。今回登った寂惝尾根コ-スは、第3峰(1550m)に南から突き上げる平均傾斜度19.5度の急峻な寂惝尾根を登るコ-スで、1/25000地形図にも記載されていないバリエ-ションル-ト。尾根上部は一部岩尾根で、鎖やロ-プが整備されているとはいえ、過去に滑落死亡事故も発生しているので、山慣れた人向きのコ-スといえる。コ-ス下部にはミツバツツジやヤマツツジが、また上部には、サラサドウダンやヒメイワカガミが群生しており、5月下旬頃の花の季節がとくにお勧めである。

◆西丹沢ユ-シンキャンプ・大石山登山(2013.10.12-13;1泊2日)の山行写真アルバム、山行記録、山行計画書を掲載.

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10/12-10/13、参加者6名にて西丹沢ユ-シンロッジ付近の河原でキャンプ。翌日、標高1220mの大石山に登山。秋の週末、夜更けまで飲み食い語らい、大いに親睦を深めあった。

◆屋久島宮之浦岳・永田岳・縄文杉・白谷雲水峡縦走(2013.10.27-31;3泊4日)

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2013年10月末、8名パ-ティにて、無人小屋2泊3日行程で、「淀川小屋→宮之浦岳→永田岳(ピストン)→高塚小屋・縄文杉→白谷雲水峡」コ-スを縦走。出発前日、台風27号と28号が関東に接近。翌早朝、羽田空港に時間通り辿りつけるのか?鹿児島行の飛行機は予定通り飛ぶのか?大いに気をもみましたが、全行程とも台風一過の好天に恵まれ、素晴らしい山行をすることができました。2日目、希望者4人が永田岳をピストン登山。残り4人は山小屋に先行。2日目は、リニュ-アルされたばかりのピカピカの高塚小屋*に泊まりました。小屋はすでに満員で、3名は持参のテントに宿泊しました。下山後、宮之浦地区の民宿に1泊し、翌日はレンタカ-で島内観光を楽しみました。

*新しい「高塚小屋」:㈱レモンガスの全額寄贈により、旧高塚小屋と同じ場所(縄文杉すぐ上の標高1330m地点)に、鉄骨造ロフトスタイル3階建て/21人収容の避難小屋が新築され、2013年8月30日から供用開始されました。小屋の通称名は寄贈された個人名を冠し、「レモンガス赤津慎太郎小屋」と命名されたそうです。

◆岩殿山山行 (2013.9.28(土)日帰り)

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9/28(土)、中央線大月駅北側に聳える標高634mの岩殿山「浅利登山口~稚児落とし~岩殿山~猿橋コ-ス」を、12名パ-ティにて約6時間のハイキング。快晴のもと、富士山をはじめとする大展望、岩壁に付けられた鎖場のスリルを楽しみ、最後に日本三奇橋「猿橋」に立ち寄った。岩殿山は東西に長い岩山で、南北に急峻な岩壁が連なり、頂上南面に標高差150mの鏡岩と呼ばれる目立つ礫岩の露岩があり、その山頂に歴史的に重要な山城があった山として知られている。1530年代に小山田氏により、東国屈指の堅固な山城が築かれ、その後、幾度となく武田勢に敵対する北条、今川、上杉との戦いの場になった。1582年織田軍に攻められた城主小山田信茂は、主君武田勝頼を裏切り、追い詰められた勝頼は近くの天目山で自害して果てた。武田家滅亡に深くかかわった小山田信茂は、その後織田信長によって処刑された。その戦いのさなか、落ち延びる側室千鳥姫の子「万生丸」が泣き叫ぶため、発見されるのを恐れたお供の家来小幡太郎が崖から万生丸を投げ捨てたという悲話が伝わる「稚児落とし」の名所が残っている。

◆南アルプス北岳・間ノ岳・農鳥岳縦走(2013.9.21-23;前夜発2泊3日)

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新宿発広河原行夜行バスにて9/21(土)朝、登山口の広河原到着。男女各4人の8人パ-ティ。大樺沢左俣コ-スから北岳頂上へ。北岳頂上を踏んだことのある女性メンバ2名はトラバ-スル-トから北岳山荘に直行。残り6名で頂上を目指すが、池山吊尾根分岐で1名がリタイアし、5名にて頂上を踏む。中高年になってからの夜行山行はいささかきつい。翌朝北岳山荘から荘厳なご来光と雲海に浮かぶ富士山を拝してから、遮るものない大展望を思う存分楽しみながら、中白根・間ノ岳・西農鳥岳・農鳥岳と4座の3000峰を越え、大門沢小屋に2泊目の宿をとる。3日目、奈良田温泉に下山。温泉を楽しんだのち帰着。全日天候に恵まれ、白根三山ゴ-ルデンコ-スを十二分に堪能することができた。1週間前に襲来した台風で、大門沢コ-スが大分荒れていたのに加え、この週末に登山者が集中し、いずれの山小屋も宿泊客であふれかえっていた。

◆西丹沢はなじょろ街道・高松山 (2013.9.14:日帰り)

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9/14(土)、小田急線新松田駅からタクシで松田町寄虫沢地区へ。ここから古の道「はなじょろ街道」を辿って、ヒネゴ乗越から高松山頂上を往復。乗越まで戻って、「はなじょろ街道」を山北町共和八丁地区に下山。途中、蜂の大群に遭遇して、メンバ2人が刺されるアクシデントがあったが、地図にない往時を偲んでの古道を辿る静かなハイキングを楽しんだ。なお、「はなじょろ道(街道)」とは、松田町寄虫沢地域と山北町共和八丁地域を結ぶ、総延長約5kmのかつての生活道路で、牛の背中に乗った花嫁も通ったことからこの名がついた。明治末期以降長らく廃道であったが、地元「虫沢古道を守る会」の手により整備が進められ、2010年4月、約100年振りに、ハイキングコ-ス「はなじょろ街道」として復活したものです。

◆中央アルプス空木岳・木曽駒ヶ岳縦走(2013.9.21-23;2泊3日)

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9/21(土)早朝、4人パ-ティで、標高約1380mの池山尾根登山口から登山開始し、約 6.5時間登って、標高約2600mの空木平避難小屋に1泊。翌朝、2864mの空木岳頂上に立ち、木曽殿越、東川岳、熊沢岳、檜尾岳頂上を越えて、檜尾避難小屋に2泊目の宿をとる。この日の行動時間は約9.3時間。 3日目、檜尾岳から濁沢大峰、島田娘ノ頭、宝剣岳の岩稜を越えて、中央アルプスの主峰木曽駒ヶ岳頂上(2958m)まで縦走し、浄土乗越から標高2612mの千畳敷ロ-プウェイ駅に無事下山。3日目の行動時間は 約8.8時間であった。全日好天に恵まれ、大展望を堪能しながらのがらの空木岳~木曽駒ヶ岳と2つの百名山をつなぐ中央アルプス核心部の岩稜縦走を堪能した。

◆北アルプス焼岳(乗鞍岳代替)山行(2013.8.24-25;1泊2日)

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8/24(土)朝、メンバ12名で14人乗ハイエ-スにて、乗鞍岳登山に出発。乗鞍三滝の番所大滝、善五郎ノ滝を散策して、三本滝レストハウス前から、乗鞍岳畳平に向かうシャトルバスに乗車しようとしたところ、前夜の集中豪雨により、乗鞍スカイラインの路面が崩落して、乗鞍口および平湯口のいずれからも交通止めで、すぐに開通の見込みがないとのこと。急遽、目的地を北アルプス焼岳に変更し、その夜の宿探しに奔走して、やっと奥飛騨温泉郷栃尾温泉に宿を確保。翌朝、雨降る中、中尾温泉登山口から焼岳頂上を往復。ハイキングのはずが、思いがけず往復9時間の本格登山になったが、ハラハラ、ドキドキの連続の末の焼岳登山に全員大満足でした。