丹沢トレッキングクラブ

丹沢トレッキングクラブ”Tanzawa Trekking Club;TTC”は神奈川県厚木市を本拠地とし、神奈川県央地区の山好き成年男女が集う地域山岳同好会です。

活動

◆丹沢主稜(ヤビツ峠・丹沢山・蛭ヶ岳・檜洞丸)縦走山行(2015.11.21(土)-22(日);1泊2日)の写真アルバム、山行記録、山行計画書を掲載。

写真アルバム 山行記録 山行計画書

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2015.11.21(土)朝、メンバ10名が小田急線秦野駅に集合。大勢の登山者に混じって、ヤビツ峠行きのバスに乗車し、約35分揺られてヤビツ峠へ。ここから県道70号線を20分下って、表尾根の登山口「富士見橋」に到着し、本日の目的地丹沢山に向けて登山開始。二ノ塔のピークを越え、標高差約550mの登りを3ピッチ/約95分で登り切って、標高1205mの三ノ塔頂上に到着すると、快晴の青空に360度の大展望が一気に開け、これから辿る塔ノ岳に続く表尾根から丹沢山の山並みと、その左手に広い裾野を広げて白い冠を戴いた雄大な富士山を眺め、下界には相模湾の大海原が広がる大パノラマを存分に堪能しながら尾根歩きを楽しんだ。烏尾山のクサリ場では、40~50人の順番待ちで、通過に約1時間も要する大渋滞。表丹沢の雄峰「塔ノ岳」を経て、丹沢主脈を北に辿り、標高1567m丹沢山頂の山小屋「みやま山荘」に約9時間を要してようやく到着し、登山靴を脱いだ。食事が美味いと人気の山小屋。3連休の初日とあって、定員の約2倍の60人の宿泊客で超満員。食事を4回に分けて摂る有様だった。翌朝目を覚ますと、昨日の好天と打って変わって濃いガスに覆われ、終日視界がない中、丹沢山塊の最高峰標高1673mの蛭ヶ岳山頂を踏み、臼ヶ岳、金山谷乗越、檜洞丸と丹沢主稜の核心部を辿って、ツツジ新道を、西丹沢自然教室に下山した。この日は昨日に増して、アップダウンの多い健脚コ-スを走破するのに9時間50分を要した。丹沢の紅葉には遅い時期の今回の山行。昨日は、ほとんど見られなかった紅葉であったが、ゴ-ラ沢出会い付近まで下山して、ようやく名残の紅葉に出会うことができた。
丹沢山塊の核心部を縦走する累積標高差:登り約1600m/下り約1800m、歩行距離約22kmの1泊2日行程の今回のコ-スは、地元丹沢山塊屈指の健脚縦走路。当クラブでは、シロヤシオやトウゴクミツバツツジに彩られる初夏、全山紅葉に染まる錦秋の季節、そして、厳冬期の雪山山行と、季節を変えて楽しませてもらっている。

 

◆赤城黒檜山・駒ヶ岳山行(2015.11.07(土);日帰り)の写真アルバム、山行記録、山行計画書を掲載。

写真アルバム 山行記録 山行計画書

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2015.11.07(土)朝、メンバ15名がマイクロバスに乗車して厚木市を出発。圏央道、関越道を走り、前橋ICから、赤城山大沼湖畔に向かう。赤と黄色のグラデ-ションが美しい山麓の紅葉を楽しみながら高度を上げ、大沼南岸の地蔵岳北麓に広がる白樺純林の幻想的な美しさに感嘆の声を上げる中、大沼東岸の赤城神社先にある黒桧山登山口駐車場に到着。ここまで出発してから3時間余を要した。標高1362mの登山口から、樹林帯の急登を2ピッチ/1時間40分を要して、標高1828mの赤城山の最高峰「黒檜山」頂上に登り着いた。途中の猫岩付近から、眼下に大沼と大沼に突き出た小鳥ヶ島に建つ赤城神社が手に取るように見下ろせたが、登るにつれて霧が濃くなり、期待していた頂上からの大展望は得られなかった。葉がすっかり落ちて冬支度を済ませた灌木茂る尾根道を大ダルミまで標高差約200m下って、70m登り返すと標高1685mの駒ヶ岳山頂に到着する。ここからゴ-ルの大沼湖畔までは、初夏には一面アカヤシオの花でピンクに染まる標高差約325mの急勾配の下り。要所要所に鉄階段が設置され、よく整備された登山道を落ち葉を踏んでの下山を楽しんだ。この後、大沼の南東に草紅葉が広がる小湿原「覚満淵」の木道を一周してから、赤城山を後にした。帰路、道の駅ふじみ併設の日帰り温泉施設「富士見温泉見晴らしの湯ふれあい館」に立ち寄り汗を流す。この温泉は、深度1500mのボーリングで掘り当てた日本一成分の濃い「ナトリウム・カルシウム塩化物泉」(Na+:4880ppm、Ca2+:3290ppm、Cl-:13350ppm/イオン成分総計22.26g/kg、pH6.80)を売りにしているが、湧出量が126.9l/minと少ないため、浴槽に入れる温泉は加水・加温・殺菌循環濾過をしているそうだ 。帰りがけに女性メンバの大半は、隣の農産物直売所で野菜類を沢山仕入れて帰路についた。

◆甲州高尾山・棚横手山山行(2015.10.31(土);日帰り)の写真アルバム、山行記録、山行計画書を掲載。

真アルバム 山行記録 山行計画書

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2015.10.31(土)朝、17名のメンバがマイクロバスに乗車して厚木市を出発。圏央厚木ICから高速道に入り、勝沼ICに向かう。紅葉シ-ズンの土曜日とあって、八王子JCT付近から相模湖IC付近の渋滞を抜けるのに約40分を要した。勝沼ぶどう郷駅を経て、「大滝不動尊」の道案内標識に従って、対向車とのすれ違いがかなり難しい道幅4m弱でカーブの多い菱山深沢林道を慎重に約10km走り、大滝不動尊の仁王門前で下車。朱塗りの仁王門を潜って石段を5分ほど登ると不動明王を祀る立派な本堂があり、その背後を仰ぎ見ると、水量が少なくてやや迫力に欠けるものの落差140mの男滝が控えている。大滝不動尊は西暦880年に開山された由緒ある寺。全員で安全登山を祈願してから登山を開始した。杉樹林帯の急登40分で主稜線に到着し、更に北東に延びる主稜線を約20分辿ると、本日の最高地点標高1306mの棚横手山に到着する。ここから甲州高尾山にかけての稜線は、度々の山火事で立木が焼かれて眺望がよくなり、桃花咲く春には一面ピンク色に染まる甲府盆地が見渡せ、富士山や南アルプスの好展望台として人気の高いハイキングコ-スになっている。本日は生憎の曇り空で、富士山の雄姿や雪を戴いた南アルプスの大パノラマには出会えなかったが、緩いアップ・ダウンが続く草紅葉に染まる稜線を西に、甲州高尾山~送電鉄塔が立つ柏尾山へと辿り、甲州街道沿いに立つブドウの寺として有名な大善寺まで、晩秋の穏やかで静かな約4時間のハイキングを楽しんだ。
本山行には、当クラブに入会を希望される山仲間お二人が、「お試し山行」に参加された。当クラブでは、入会を希望される方に、まず、入会前に当クラブ主催山行へのお試し参加をお勧めしている。入会前にまず「お試し山行」を体験戴き、ご自分のイメ-ジに合った山の会かどうか判断戴いたうえで、入会されるようお願いしている。

◆旧碓氷峠-霧積温泉/アプト式鉄道遺構・富岡製糸場(2015.10.25(日)-26(月);1泊2日)の写真アルバム、実施記録、実施計画書を掲載。

写真アルバム 実施記録 実施計画書

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2015.10.25(日)朝、秋晴れの中、メンバ9名がハイエ-スに乗車して厚木市を出発。上信越道碓氷軽井沢ICから、旧軽井沢を抜けて旧碓氷峠へ。まず、紅葉に染まる碓氷峠展望台に立ち寄り、噴煙を盛んに上げる浅間山や奇岩連なる妙義山の大展望を楽しんだ。次は、碓氷峠の鎮守「熊野神社」に参拝。長野と群馬両県境に跨る石段を登ると、左側の長野県に熊野皇大神社、右側の群馬県に熊野神社の社が祀られており、両神社に参拝したあと、茶店に立ち寄り、碓氷峠の名物「力餅」で腹ごしらえをしてから、かって中山道の脇街道であった古の道を辿って、本日の目的地霧積温泉に向かった。旧中山道を右に分け、留夫山から鼻曲山に続く上信県境尾根の東斜面を3時間余歩いて、旧霧積温泉集落跡の駐車場に辿りつく。ここからは宿送迎車のお世話になり、現在霧積温泉で唯一営業中の金湯館に早めの宿入り。明治16年創業の金湯館は明治維新の立役者である勝海舟や伊藤博文、与謝野晶子・鉄幹、西条八十、近年では森村誠一等の多くの文人に愛された温泉宿として知られる。我々が案内された客室は、創業時に建築された総欅造りの本館2階の1号室/4部屋。かってこの部屋は伊藤博文が帝国憲法草案を起草するのに使った由緒ある部屋だそうだ。温泉は、湧き口から直接浴槽に引き入れた正真正銘の源泉かけ流し。少々温めの弱アルカリ性高濃度硫酸カルシウム塩泉で、肌に軟らかく、何時間でも浸かっていたくなるほど気持ちが良い。2日目は、碓氷峠アプト式鉄道遺構のウォ-キング。スタ-トは明治26年にアプト式鉄道が開通した軽井沢-横川間の中間地点「熊ノ平駅跡」。ここから横川間のアプト式鉄道線路跡の標高差250m/距離6kmの区間を10のトンネルと3つの橋梁で繋いだ「アプトの道」を3時間半かけて、ウォ-キングを楽しんだ。とくに見どころは、重要文化財指定の4連レンガ造ア-チ橋「第3橋梁」(通称めがね橋)と明治45年に我国で最初に電気機関車が走ったこの区間に直流1500Vの電力を供給した「丸山変電所跡」(重要文化財)。明治期の先人達が交通の難所碓氷峠に鉄道を建設した当時の苦労とその後の歴史的変遷をしっかり学ぶことができた。その後は、2014年6月に世界遺産に選定され、建物の多くが国宝に指定されている富岡製糸場を見学。明治維新後にいち早く、世界最大規模の官営製糸場を完成させ、日本の近代化に多大な貢献をなした富岡製糸場と明治期の生糸生産・輸出の歴史を学んだ。

◆八幡平・岩手山山行(2015.9.25(金)-28(月);往復夜行1泊2日)の写真アルバム、山行記録、山行計画書を掲載。

写真アルバム 山行記録 山行計画書

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2015.9.25(金)、メンバ10名が本厚木21:25発盛岡行き夜行高速バスに乗車、終点盛岡へ。翌早朝、盛岡からレンタカ-2台に分乗し、1台は茶臼岳登山口に、もう一台は八幡平頂上駐車場に配置したのち、茶臼岳登山口をスタ-トし、茶臼岳、黒谷地湿原、源太森、八幡沼、ガマ沼、八幡平頂上を巡り、八幡平頂上駐車場までの約4時間半のハイキング。小雨も降り出す生憎くの天候で、期待していた茶臼岳頂上からの大展望は叶わなかったが、見事なまでに色づいた草紅葉の中を気持ちよく歩き、秋の八幡平を満喫することができた。この夜は、東八幡平温泉郷の民宿に宿泊。温泉と心のこもった接待を受けた。翌早朝、岩手山柳沢登山口馬返し駐車場に向かう。2.5合目から7合目間は、新旧2本の登山道が並行しているので、登りは露岩が多く好展望の旧道を、下山は危険個所が少ない新道を利用した。今朝は昨日と打って変わって青空が広がり、大展望を楽しみながら、標高差1400mを5時間20分要して岩手山の最高地点「薬師岳」頂上に到着。実は、昨日の八幡平で99座目、この岩手山で日本百名山100座全山登頂を達成する女性メンバがいることから、そのメンバを先頭に立てて頂上に立ち、お嬢さん用意の登頂記念横断幕を掲げて記念撮影をし、メンバ全員で喜びを分かち合った。時計回りにお鉢回りを済ませてから柳沢登山道を馬返しまで、登山開始してから、10時間半を要して全員元気に下山した。盛岡市内の日帰り温泉施設でゆったり寛いでから、夜行バスで翌朝厚木市に戻った。TTCでは、2003年秋に今回とほぼ同じ行程の山行を18名の大パ-ティで実施している。この時には1人当たり30,00円の費用を要したが、今回はレンタカ-をうまく利用したり、ホテル泊から民宿泊に変えるなどの工夫をして、一人あたりの費用を28,750円に抑えることができた。
因みに、創立18年目となるTTCにおいて、これまでに日本百名山全山登頂を達成したメンバは、今回の女性メンバを含め、女性11名、男性6名、合計17名にのぼる。

◆那須茶臼岳紅葉狩りハイキング(2015.10.8(木)-10(土);2泊3日)の写真アルバム、山行記録、山行計画書を掲載。

写真アルバム 山行記録 山行計画書

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2015.10.8(木)朝、メンバ8名が横浜駅西口に集合。ホテル送迎バスに乗車して、秋晴れの中、東北道を那須に向かう。途中事故渋滞に遭い、予定より1.5時間遅れての那須湯本到着。ここで途中下車し、殺生河原に並ぶ石仏地蔵様にお参りしながら、約40分ほど山道を登って、宿泊先の高雄温泉「おおるり山荘」に落ち着いた。早速、温めの源泉かけ流しの「にごり湯の硫黄泉」に浸かり、飲み放題付バイキング食の夕食を楽しんだ。翌朝はロープウェイを使って、那須茶臼岳に登り、牛首から紅葉染まる古の登山道「高雄登山道」を下って、宿に戻る計画であったが、東海上を通過中の大型台風23号の影響で、茶臼岳山頂駅付近は風速32m/sの強風が吹き荒れ、ロ-プウェイは朝から運休。止む無く、当初計画の逆コ-スに変更して、高雄登山道を牛首まで標高差約700m強登り、さらに標高差170m登って茶臼岳頂上を踏むことにした。高雄登山道は、那須五嶽の3山「茶臼岳」大丸尾根と「南月山」~「黒尾谷岳」の尾根に挟まれた谷筋のコ-ス。行く手に広がる山腹全体が、赤と黄色のグラデ-ションに染めあがり、まさに紅葉真っ盛り。牛首から那須随一の紅葉の名所「姥ヶ平」や勢いよく噴気をあげる無限地獄の景観を眺めてから、収まってきたとはいえ、まだまだ強風吹く茶臼岳頂上に向かった。茶臼岳頂上から、那須五嶽の残り2山である鋭い岩峰の「朝日岳」や那須岳最高峰の「三本槍ヶ岳」をはじめとする那須連山や南会津の山並み等、360度の大展望を十分楽しんでから、運転を再開したロ-プウェイに乗って下山。かくして、行動時間約6時間の紅葉狩りハイキングは無事終了。高雄温泉のにごり湯で、もう一泊ゆっくり寛いでから、翌日送迎バスで帰途についた。

◆北アルプス常念岳・蝶ヶ岳山行(2015.9.18(金)~20(日);2泊3日)の写真アルバム、山行記録、山行計画書を掲載。

写真アルバム 山行記録 山行計画書

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2015.9.18(金)未明、メンバ5人がマイカ-で厚木市を出発。安曇野市のタクシ-会社営業所でタクシ-に乗り替え、常念岳登山口となる一ノ沢登山口に、厚木を出発して約4時間後の午前8時に到着。雨上がりの晴天のもと登山開始。4時間余りの登りで、今日の目的地常念小屋に12時半に到着。小屋でゆっくり寛いでいると、天気予報どおり、3:00pm頃より土砂降りの夕立になった。翌朝、浅間山の右裾から昇るご来光を拝してから出発。登り着いた常念岳頂上から、念願の3000m峰8座がそろい踏みする槍ヶ岳~穂高岳の岩峰群、これから向かう蝶槍~蝶ヶ岳稜線の大パノラマを十分に堪能した。蝶ヶ岳に向かって下山を始めると、東側から見る間に雲が湧き上がり、あっという間に視界を遮り、蝶ヶ岳ヒュッテに着くまでの約3時間霧の中を歩く羽目に。最終日の朝は雲量が多く、360度の大展望とはいかなかったが、昨日辿ってきた常念岳や雲間に姿を見せる槍ヶ岳や穂高岳の雄姿を瞼に焼き付けてから下山開始。タクシ-の待つ三股駐車場まで約4時間を要して下山。本山行は無事終了となった。
当クラブでは、これまで常念岳~蝶ヶ岳縦走コ-スは何度も歩いており、最近では、2013年7月末に実施した。しかし、この時は3日間とも天候に恵まれず、槍ヶ岳も穂高岳もとうとう姿を見せず仕舞いで、残念な思いをした。今回、常念岳~蝶ヶ岳の稜線から北アルプス有数の槍穂のダナミックな景観を眺めたいというメンバの強い希望で、2年後のこの時期に再行。万全の好天とは行かなかったものの、メンバの思いは何とか遂げることができた。

 

◆蓼科山山行(2015.8.01(土);日帰り)の写真アルバム、山行記録、山行計画書を掲載。

写真アルバム 山行記録 山行計画書

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2015.8.1(土)朝、メンバ11名がハイエ-スに乗車して厚木市を出発。圏央道厚木ICから八王子JCTを経由して、中央道を諏訪ICに向かった。ところが、夏休み期間中の土曜日朝で、中央道下り線の流れが悪いところに、圏央道から八王子JCTを経て、中央道に入る車が加わって付近は大渋滞。そのため、蓼科山登山口の女神茶屋まで4時間半と、計画より1時間遅延。標高1725mの登山口から標高2530mの蓼科山頂までは、前半は樹林帯、後半は石ゴロの急登。途中の昼食時間40分を除いて、頂上まで4時間と思わぬ時間を要してしまった。2113mピークでのランチタイム頃までは、八ヶ岳、南・中アルプスの大展望をほしいままに堪能できた。頂上からの360度の大展望を楽しみにして、登り着いた頂上はすっかりガスに覆われてしまっていて、がっかり!やがて雨がポツポツ降り出し、慌てて雨具を装着して下山に掛る。大岩が累々と重なる歩きにくい登山道を蓼科山荘まで下山する頃には雨がやみ、雨具を脱いでの小休止。ここから樹林帯の中を七合目登山口に向けて下山を開始してほどなくして、雷鳴が響き、大粒の雹が降り出す始末。七合目登山口に到着する頃は、完全に土砂降り状態。ホウホウの態で車に乗り込み帰途についたが、その土砂降りの雨も諏訪ICに着く頃にはすっかり止んでしまい、短時間ではあったが激しい夕立だった。この数日、気圧配置が安定せず、午後に雷雨に遭う確率が高いとの天気予報が見事に的中!樹林帯の中とはいえ、久しぶりに山中で激しい雷雨に遭遇して、怖い思いをした。

◆八ヶ岳山麓美の森・天女山ハイキング(2015.8.22(土);日帰り)の写真アルバム、実施記録、実施計画書を掲載。

写真アルバム 実施記録 実施計画書

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2015.8.22(土)朝、メンバ11名が、ハイエ-スに乗車して、厚木市を出発。相模湖ICから中央高速道を順調に走り、長坂ICから登山口となる清里美の森駐車場に2時間半で到着。木製の階段と木道を約10分登ると美の森頂上に到着。生憎の霞空で、眼前に聳え立つ八ヶ岳主峰赤岳の雄姿や奥秩父の盟主金峰山、南アルプスの雄峰甲斐駒ヶ岳の姿は見られなかった。唐松林の中を登ってゆくと、静かなたたずまいの中にある羽衣池に到着。もう少し早い時期であれば、小さい池の周りにヒオウギアヤメ等の湿原を彩る花々が咲いているのだが、この時期、池の水も枯れ、見るべき花もなかった。川霧が立ち込め幻想的な川俣川東沢を渡って少し進むと、県営八ヶ岳牧場の広い広い草原歩きとなる。この頃になると、霧が晴れて展望が回復し、遠くに乳牛の群れがのんびりと草をはむ姿を見ながら、本日のゴ-ルとなる天女山に向かい、頂上直下の駐車場で待つハイエ-スまで、約4時間20分ののんびりハイキングを楽しんだ。清里に来たら外せない清泉寮のソフトクリ-ムに舌鼓をうち、立ち寄り温泉で汗を流し、さっぱりしてから帰路についた。
6月中旬頃であれば、本コ-スのいたるところにヤマツツジ、レンゲツツジ、サラサドウダンが咲き誇り、カラマツの新緑が美しいコ-スとして、多くのハイカ-が訪れるのだが、この時期見るべき花もなく、ハイカ-の姿も少なかった。また、厚木から中央道方面に向かう際、圏央道からアクセスすることが多くなったが、圏央道が、東名、中央道、関越道につながった2015年3月以降、圏央道の交通量が急激に増え、とくに、週末朝の中央道に繋がる八王子JCT付近での渋滞がひどくなってきた。今回はこの渋滞を回避するため、厚木市から一般道を相模湖ICまで約1時間走って中央道にアクセスするルートを採ったが、これが大正解だった。

 

◆北ア鷲羽岳・水晶岳・雲の平山行(2015.8.8(土)-12(水);4泊5日)の写真アルバム、山行記録、山行計画書を掲載。

写真アルバム 山行記録 山行計画書

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2015.8.8(土)未明、メンバ7名が2台のマイカ-に分乗して厚木市を出発。中央高速道松本IC~安房トンネル~平湯を経由して、約5時間を要して登山口となる岐阜県新穂高温泉に到着。蒲田川左俣林道から小池新道を約6時間歩いて、槍・穂高岳の展望台として知られる標高2285mの鏡平山荘に宿泊。2日目は、弓折岳コルからお花畑が続く尾根を槍・穂の大展望を楽しみながら、双六小屋に至り、北アの中心部に位置する双六岳~三俣蓮華岳の頂上稜線から、名だたる名峰の数々を望み、360度の大展望をほしいままにしながら、三俣山荘に宿泊。翌日は本山行のハイライト。眼前に聳えたつ鷲羽岳から、ワリモ岳を経て水晶岳へと2つの日本百名山の頂を踏み、岩苔乗越まで戻って、祖父岳から雲の平に降り立ち、3泊目の山小屋「雲の平山荘」に宿泊。今日は本山行での最長となる行動時間9時間強のロングトレイルであったが、終日大展望とともに、やや高度感がある変化に富んだ岩稜歩き、咲き競う高山の花々を愛でながらと、疲れを感じる暇もなく、目いっぱい楽しんだ。4日目は雲の平に点在するアラスカ庭園やスイス庭園を散策し、日本庭園から黒部川源流に下り立ってから三俣山荘まで登り返し、三俣蓮華岳~双六岳の東側斜面に広がるお花畑の中に続くトラバ-ス道をフラワ-トレッキングしながら最後の宿となる「双六小屋」に戻った。最終日は、往路と同じコ-スを車を留め置いた新穂高温泉に戻り、北アルプス最深部の百名山2座と雲の平を巡る4泊5日の山旅を満足のうちに終えた。5日の行程のうち、後半2日は、曇りがちであったが、全体に好天に恵まれ、計画に盛り込まれていたすべてのイベントを滞りなくこなし、充実感・達成感満点で、本ビッグ山行を終了することができた。
かつて、当クラブで北ア最深部の三俣蓮華岳や鷲羽岳等を訪れる際は、裏銀座コ-スの登山口となるブナタテ尾根や、富山県側の折立から入山して、槍ヶ岳や笠ヶ岳に縦走するという、かなりの体力と時間のいる健脚コ-スを採っていた。しかし、近年安房トンネルが開通して、首都圏からの飛騨側へのアプロ-チが格段に良くなってからは、新穂高温泉側から入山する今回のコ-スが当クラブの定番コースの一つとなり、これまで4~5回実施されてきた。天候が崩れても、三俣山荘付近までであれば、その日のうちに新穂高温泉まで下山できる等、悪天候時の安全退避行動が容易で、経験の浅いメンバが一緒であっても、安心安全に登山ができるので北ア中級コースとして有難い存在である。